わが子に食べさせたい!
熱いお粥(かゆ)を素手で受け取る母!
……ということで、こんにちは!
ヒロシさんです。
「ゆるゆる投資ログPlus」へようこそ。
今回は、手塚治虫の名作「どろろ」の原作紹介〜その7〜/あらすじと感想です。
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「どろろ」原作紹介〜その7〜無残帳の巻
<あらすじと感想>
以下、「どろろ」無残帳の巻のあらすじと感想です。
野盗の頭(かしら)・火袋(ひぶくろ)と妻・お自夜(じや)
一人で荒れ野を歩くどろろは、
なにかを思い起こす。
野盗の騎馬団、荒くれ者たちの顔……。
捕らえた足軽の持ち物をすべて取り上げるよう、
部下に命じる野盗の頭(かしら)・火袋(ひぶくろ)。
その後、皆殺しにしてしまう!
命乞いをする足軽を切り捨てる女・お自夜(じや)。
このふたりが、どろろの父と母だ。
家族を武士に殺され、激しい憎しみを抱いていた。
一方、武士を利用して出世を目論む部下のイタチ。
融通のきかない火袋と対立し、
赤ん坊(どろろ)をさらってしまう。
代官のところに乗り込んだ火袋とお自夜だが、
捕えられてしまった。
どろろは返してもらえたものの、
牢に入れられた。
どろろが盗んだ鍵で火袋は脱出!
代官の屋敷を破壊!大暴れ!
どろろを抱え逃げていたお自夜はイタチに遭遇。
裏切られたことを知る。
駆けつけた火袋の足に弓を射るイタチ。
トドメは刺さずに、お自夜とどろろを返す。
火袋の足は、もう真っ直ぐにはならない。
部下に裏切られた火袋。
そのうえ、足が不自由に。
もう野盗などできない。
ある夏……
生きるために親子三人は必死だった。
お自夜が野盗のまねごとで、少々の稼ぎ。
どろろも少年になっていたある夏……。
とある村を通りかかる。
腹を空かせたどろろに食べ物を分けてもらおうと頼む父・火袋。
しかし、村人が食べているものを見て仰天!
……それは、人の肉だった。
国が二つにわかれ戦(いくさ)、
そして飢饉(ききん)も重なり、
何十万人、何百万人の人々が餓死していった。
どろろは父に尋ねる。
「地獄って、こんなとこかい?」
父は答える。
「もっともっとましなところだ!」
倒れている人を見て、「肉……」とつぶやき近づく父。
我を失っていた。
妻と息子に泣かれ、正気に返る。
通りを牛車が通りかかる。
どこぞの奥方様から、どろろに恵みのまんじゅう!
喜ぶどろろだが、火袋はそれを返した。
そして、お得意の大暴れ!
しかし多勢に無勢。
槍で刺されて、あえなく死亡!
お自夜とどろろは、小さな墓を作った。
その冬
ある日、とあるお寺で施しのお粥が配られていた。
人々の行列ができた。
お自夜もどろろのために並んだが、器を持っていなかった。
どうしてもどろろに食べさせたい!
熱いおかゆを素手で受け取る!
このあたりの描写、ちょっと衝撃的!
手に大やけどを負いながら、お粥をどろろに食べさせる母。
その年の冬……。
大吹雪の中、山に迷い込んでしまった母子。
寒さをしのぐため、どろろを抱き寄せるお自夜。
最初は、あったかかったが、だんだん冷たく、やがて氷のように……。
どろろは泣き叫ぶが、どうにもならない。
母も死んだ……。
ばかやろー!
……うつむくどろろ。
「そういうわけか」と百鬼丸。
特別な力で、どろろの考えていることがわかるのだ。
そのとき風の音が……。
どろろの身の上を妖怪たちが笑っている?
餓鬼扱いされているようだ!?
どろろは叫ぶ。
ばかやろー!
大声を出してちょっと元気が出たので、出発する。
◆
ということで、いかがだったでしょうか?
どろろの生い立ちも百鬼丸に負けず劣らず、
強烈なものでした。
ふたりとも負けるな!
あなたは、どう感じましたか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また〜。
◆どろろ 原作紹介
発端の巻 百鬼丸の巻 法師の巻 金小僧の巻 万代の巻 人面瘡の巻
無残帳の巻 妖刀の巻 ばんもんの巻 白面不動の巻 鯖目の巻 地獄変の巻
二ひきのサメの巻 しらぬいの巻 無常岬の巻 ミドロの巻 どんぶりばらの巻
四化入道の巻 ぬえの巻
どろろ 1〜3巻
著者:手塚治虫
発行者:秋田貞美
発行所:(株)秋田書店◆1巻
発端の巻
百鬼丸の巻
法師の巻
金小僧の巻
万代の巻
人面瘡の巻
無残帳の巻
妖刀の巻◆2巻
ばんもんの巻
白面不動の巻
鯖目の巻
地獄変の巻◆3巻
二ひきのサメの巻
しらぬいの巻
無常岬の巻
ミドロの巻
どんぶりばらの巻
四化入道の巻
ぬえの巻